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漆はどれも同じじゃない

September 23, 2017

先日は「漆掻き職人養成研修」の4回目でした。

 

一言で漆と言っても、全然違います。

 

何が違うって、この写真を見てください。

 

 

同じ時に、同じ場所で、同じように(習って)漆を掻いても、これだけ色も量も違います。

 

何故違うかというと、それは「人」と「木」です。

 

まずは「人」。漆掻きの手早さや採り方のクセ、漆を入れる樽をどれだけ動かさずに作業できているかどうかで、漆が変わります。特に色。(漆は空気に触れると酸化して黒くなるので、なるべく漆の液を樽の真ん中に落とし、なおかつ樽を揺らさずに作業することが漆の質を落とさないことに繋がります。)

 

漆掻きの職人さんによって漆の質は変わるのも、海外産の漆より国産の漆の方が一般的に質が高いのも、この「採る人の技術の差」があるからです。


そして「木」。下の写真を見比べてみてください。2本の木でだいぶ漆液の吹き出し量が違うのが分かると思います。それぞれの木によって出てくる漆の量はだいぶ違うんです。

 

 

 

これがまた「太く大きな木だと漆も沢山出る」訳ではないんです。

 

例えば下の2本の木。漆の液が沢山出たのは、実は右側の細い木の方でした。そして、それぞれの木で微妙に粘度や色も違うことも、今回の講習でみんなで見比べてみて分かりました。

 

 

そしてそして、沢山漆が出る木だから、それが“いい木”な訳ではないかもしれないのです。それにはもう一つ、実際に漆塗りに使った時に、「ちゃんと乾いてくれる漆かどうか」ということも重要です。(漆自体の性質やその後の精製方法によって乾きやすさが変わります。)

 

量も大事ですし、質も大事なんですね。

 

これだけひとつひとつ個性のあるウルシという不思議な木。


昨今、国産漆の増産が叫ばれていますが、ただウルシノキならなんでも植えて増やせばいい訳ではなく、これからはさらに科学的に良い木の分析をして、その子孫を優先的に増やしていくことが大事だということを実感しました。(資源も時間も限られている現代では、同じコストでより効率的に質の良い漆液を採れるようにという意味です。)

 

その点では、現在、森林総合研究所を中心に研究と実証が進んでいます。次回はその先進地である奥久慈(大子)での研修です。非常に楽しみです。

 

この日は、漆掻き道具のお手入れ方法(研ぎ方)も習いましたが、僕は砥石の使い方が全然ダメで難しかったです。一緒に受講している漆器職人さんたちは、さすが道具で小刀などを研いでいるだけあって上手でした。

 

 

そして先生の秋葉良榮さんは今回もとってもカッコ良かったです。

 

 

以上、漆とロック貝沼が会津の現場からお伝えしました!

 

▷ 国産漆をつなぐ漆器「めぐる」 http://meguru-urushi.com/
 
▷ 会津の漆畑にも行ける「テマヒマうつわ旅」 http://tematrip.com/

 

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